感染対策を行うことは、新しい生活様式の中でほぼマストな行動となりました。
お出かけ前、帰宅時、そして職場でも行う必要があることから、1日複数回はルーティンとして行う必要があるでしょう。
とはいうものの、今までここまでの高い水準で除菌が必要だった時期はあまり多くはないでしょう。場合によっては「やっているつもり」というだけで、実際には上手く除菌ができていないケースもあります。
そこで今回は脱・やってるつもり!をスローガンとして、除菌の間違った方法や除菌剤の誤った使い方・事例をご紹介していきます。
実際の除菌現場で見てきた内容をもとにご紹介していきます。ご家庭でも職場でも、是非お気を付けいただければと思います。
除菌・消毒剤の間違った使い方&事例まとめ
除菌剤・消毒剤の間違った使い方と事例をまとめていきます。ここでは主に手指衛生・対物除菌、その他全般の3カテゴリに分けてご紹介していきます。
手指衛生編
まずは手指衛生編です。手指衛生の除菌・消毒作業は1日にかなりの回数をこなさなければならなくなりました。
特に接客関係のお仕事をされている方は、1日に数え切れないほど除菌・消毒が必要というケースもあります。
回数が多ければ多いほど、間違った方法を行ってしまったり、あるいは簡略化しようとして効果がない除菌・消毒を行ってしまっているケースも多いでしょう。
ここでご紹介する内容は基本的に実践しないよう、お気を付けください。
(アルコール含む)除菌/消毒液をケチる
まずアルコールを含む除菌剤や消毒液を「ケチる」のは適切ではありません。一般的にアルコール系の除菌剤・消毒液を中心に「少しの使用で構わない」という風潮があります。
特に2020年の上半期は世界的なパンデミックによって、全世界的にアルコールや除菌剤の供給が追いかなかったという状況もあったため、この風潮が広まってしまいました。
しかし、これは正しいものではありません。
具体的にはアルコールもその他の除菌剤も、可能であれば「したたる」くらいまでの分量を手にとって使用すべきです。特にアルコール除菌・消毒液の場合は揮発するまでの時間が長ければ長いほど除菌・殺菌効果が上がります。
【絶対ダメ】メタノール(メチルアルコール)を使用する
エタノールの供給がないからと言って、「メ」タノールを使用するケースがあります。
しかしこれは絶対に行ってはいけません。
私が元いた会社でも、除菌・消毒関係の指導を依頼された際は・・・まずクライアントに「メチルアルコール」の使用有無を確認し、実際に使用していた場合は即座に利用を停止してもらうようにお願いしていました。
というのもアルコールにはエタノールとメタノールの2種類があり、このうちメタノール・メチルアルコールは人体にとって大変危険です。
特にメチルアルコールは目の網膜を傷つけることで知られており、これによって視力を失ってしまうケースもあります。その他身体に入ると様々な悪影響を及ぼすため、メタノールは絶対に消毒用途には使ってはいけません。
一般的には燃料や有機溶媒としてメタノールが利用される事から「会社の倉庫にエタノールはなかったが、メタノールがあったのでこれを使おう」とする方も多くいらっしゃいます。
大変な事故に繋がる可能性が極めて高く(というよりほぼ確実に大きな事故につながるため)、絶対に利用しないでください。
噴霧したあと強くこする
アルコールや除菌剤を噴霧したあと、手を強く擦り合わせるケースがあります。これもお勧めできません。手を強く擦り合わせてしまうと、手の奥に潜んでいた常在菌(元々人体にいて、悪さをするものではない)が浮き上がってしまい、これらを除菌・消毒するために各種製剤が無駄に使われてしまいます。
手に付着しているウイルスや雑菌は一般的に、手の表面に存在します。そのため、表面を除菌・消毒することが手指衛生では重要です。
対物除菌編
手指衛生ばかりが除菌ではありません。対物除菌もあります。
ここでは物に対する除菌剤の利用時に気をつけたいポイントをご紹介いたします。
すぐに拭き取ってしまう
除菌剤やアルコールを吹き付けた後、すぐに拭き取ってしまうケースがあります。特に忙しい現場ではよくやってしまいがちです。
これはあまりお勧めできません。出来る限り吹き付けた後、数秒待ってから拭き取るようにしましょう。
特にアルコール除菌・消毒液の場合は物体に吹き付けた後「30秒程度待ってから拭き取ってください」と注意書きがあるケースもあります。この場合は原則として商品の注意書きに書かれている時間を守るようにしたいところです。
換気をしない
換気をしないのは絶対にいけません。特に揮発性の高い成分が含まれている除菌剤を使う場合は必ず換気を徹底しましょう。
その他、新型ウイルス感染症対策でも換気をすることは重要です。
そのため、ドアを開け、その他窓があるなら窓も開けることで効率的に換気+除菌作業が可能となります。
換気をしない場合、アルコールなどの成分が揮発して人体に吸い込まれてしまい、除菌をしている方や周囲にいる方が体調を悪くする恐れがあります。
濃度の低い除菌剤を使う
一般的に濃度の低い除菌剤を利用したり、故意に製品を薄めて使用すると除菌の効果が得られません。
アルコールの場合は原則60%以上のものを使用するようにしましょう。可能であれば75%程度のアルコール濃度があると、より効果的に除菌・消毒が可能です。
その他除菌剤についても、メーカーや製造元が規定している以上の薄さで使用すると思うような効果が得られないことがあります。
特に次亜塩素酸水については薄め度合いによっては全く効果をなさない「ただの水」になってしまう可能性もあります。
水拭きするだけでは、汚れこそ取れるものの・・・ウイルスや雑菌の除去ができません。必ずメーカーが指定した濃度で除菌剤・消毒液を使うようにしましょう。
古い除菌剤を使う
主に次亜塩素酸水に言えることです。あまりにも古い除菌剤を利用してしまうと、ただの水に戻ってしまったり成分が分解されてしまったりしていて、思うように効果が得られないことがあります。
特に次亜塩素酸水は製品にもよりますが、基本的には常に水に戻ろうとする力が働いていると思ってください。イメージ的には反発しあう磁石を無理やりくっつけているような状態なので、時間が経てば普通の水に戻ってしまい、除菌効果が得られなくなってしまうわけです。
その他全般編
その他除菌関係全般で言える誤った使い方や適切でない使い方・事例についてご紹介していきます。
除菌剤を混ぜた加湿器を使う
除菌剤や次亜塩素酸水を混ぜた水を超音波式の加湿器に入れ、加湿運転することで「完璧に除菌しているつもり」のケースが近年目立ちます。
介護施設等でもこの運用をしているケースが多いですが、これだけでは除菌対策は万全とは言えません。また、加湿器の煙・水蒸気が到達する範囲のみの除菌効果が期待できるだけで、空間全体を除菌するわけではありません。
このことから除菌剤を混ぜた加湿器を使うことは、必ずしも間違いではありません。しかし基本的にはこれだけでは除菌効果が完璧に得られるわけではないと覚えておいてください。
そもそも除菌効果の無いアイテムを使う
そもそも除菌効果のないアイテムを使うのも避けたいところです。最近特に多くなってきているのが、いわゆるエビデンスや科学的根拠がない除菌関係のアイテムです。
また首からぶら下げるタイプの除菌アイテムや、「バリア系」のアイテムもエビデンスがなく、極めて根拠として薄いものがあるというのが除菌関係の現場で一般的に言われていることでした。
空間に除菌剤をスプレーする
空間に除菌剤をスプレーするケースがあります。これは危険なのでやめてください。というのもスプレータイプのものは、成分にガスを含んでいるものがあります。
いわゆる「カシャカシャ」と振って「シューッ」とスプレーするタイプのものは、除菌剤や消臭剤とともにガスを噴射しているのと変わりません。
今から数年前、窓を締め切った不動産店舗の事務所で複数の除菌剤・消臭剤スプレーを噴射していた際に誤ってガス給湯器に火をつけ、その火花が充満しているガスに引火して大爆発を起こしたという事故がありました。その時は不動産店舗の事務所そのものが木っ端微塵に吹っ飛んでしまいました。
このような危険もあるので、空間への除菌剤噴射は避けた方が無難です。空間除菌を行いたい場合は徹底的な拭き上げを行うか、プロが行うスチーム方式の除菌剤噴霧を行うと良いでしょう。このサイトでも空間をスチームで除菌する業者をご紹介しています。
まとめ
「やっているつもりで実は効果がなかった」というのが何事も一番悔しいことです。また、労力が無駄になってしまうのも悲しいことです。
そこで今回ご紹介してきたように、誤った除菌剤の使用方法は避けるようにしてください。
そして正しい方法で除菌を行うか、プロに依頼することでより効率的で正しく清潔な空間を手に入れましょう。
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