新型ウイルスが社会で警戒されるようになって、テレビやYouTubeなどのメディアの中だけでなく、生活のあちこちで見かけるようになったアクリルパーテーション。
感染対策に効力を発揮すると言われていますが、肝心のお手入れを正しくしないと、その効力も落ちてしまう可能性があります。
そこで今回はまず、アクリルパーテーションの正しいお手入れについて、解説をしていきます。
また、いくら正しいお手入れをしても、アクリルパーテーションは劣化を免れないものです。
この劣化のパターンについても説明していきます。
アクリルパーテーションの「正しい」お手入れ方法まとめ
アクリルパーテーションとは、アクリル製の透明なパネルでできた、空間を仕切る衝立(ついたて)のことです。
新型ウイルスによる感染症が拡大するにつれて、飛沫感染対策として設置されることが増えました。
種類も豊富にあるため、用途や設置場所に合わせて選択できます。
ここではそんな、アクリルパーテーションの「正しい」お手入れ方法について説明します。
水拭き
アクリルパーテーションをお手入れする際には、まず水洗い・水拭きをして、表面に付着している汚れやホコリを洗い落としましょう。
汚れが残ったまま、拭き取りをしてしまうと、アクリルの表面に細かい傷ができてしまいます。
可能ならば流水でゴミや汚れを流すことをおすすめしますが、アクリルパーテーションが大きくて、その作業が難しい場合も考えられます。
そんな時には、水を入れたスプレーでたっぷりと水を吹きかけ、柔らかい布やキッチンペーパーなどで、こすらずにやさしく拭き取ります。
ただし、アクリルは高温に弱いので、熱湯消毒も兼ねて、熱いお湯をかけたりお湯を使った水拭きはやめましょう。
アルコールで拭く
新型ウイルスによる感染症の拡大を受けて、あらゆるところで活躍する消毒・除菌用のアルコール。
しかし、アクリルパーテーションをアルコールで拭いてはいけません。
なぜなら、アクリルパーテーションの素材であるアクリルは、透明で丈夫で軽い便利な素材ですが、アルコールや除光液などの薬剤に含まれるメタノールに弱い性質があるからです。
これらを使うと、ひび割れや白い曇りができてしまいます。
テーブルなどに置かれたアクリルパーテーションは、ついテーブルと一緒に消毒用アルコールをかけたくなると思いますが、やめましょう。

除菌剤で拭く
新型ウイルス感染症の拡大を受けてさまざまな除菌剤が出回るようになりました。
アクリルパーテーションは飛沫拡散防止を目的に置かれていますが、逆に言えば、人々の発した飛沫が付着している場所とも言えます。
除菌剤で吹くことをおすすめします。
ただし、先に書いたように、アルコールはアクリルパーテーションには不向き。
除菌剤もアルコールを使用してないタイプのものを選びましょう。
ネットでは「除菌剤 ノンアルコール」のキーワードで検索すると、該当商品が出てきます。
中性洗剤の薄め液で拭く
先に書いた、水洗い・水拭きをした後におすすめしたいお手入れがこの「中性洗剤の薄め液で拭く」です。
界面活性剤を含む中性洗剤を水で薄め、柔らかい布やキッチンペーパーに含ませます。
そして、これを使って表面に残っている汚れと雑菌・ウイルスを拭き取ります。
このときの濃度ですが、例えば、台所用洗剤の場合は、500mlの水に対して5gの台所用洗剤を入れてよく混ぜて使うとよいです。
基本的には、各製品のラベルに書かれている使用方法をよく確認しましょう。
吹き方ですが、汚れやウイルスを広げないよう、一方向へしっかりと力を入れて拭き取ってください。
ただしアクリルに傷をつけないよう、力を入れすぎないように。
洗剤で拭いて5分程度経過したら、水できれいに拭き取ります。
このお手入れのあとにはさらに、帯電防止剤を塗布するのもおすすめです。
これによって、静電気の発生が抑えられ、ホコリやウイルスの付着が防げます。
Q:アクリルパーテーションは劣化する?
A:はい、アクリルパーテーションは劣化します。
劣化する理由はあとで述べるように様々ですが、劣化すると、細かい傷が入ったり白く曇ったりと、まず、見た目が美しくなくなります。
しかも、見た目だけの問題だけではありません。
細かい傷や割れ目(白い曇りもとても細かい傷です)には、ホコリや雑菌が入りやすくなります。
せっかくの感染症拡大防止のために導入したものが、逆に感染源の温床になる可能性すらあります。
ですから、アクリルパーテーションは定期的な交換も視野に入れておきましょう。
アクリルパーテーションが劣化する理由
ここでは、アクリルパーテーションが劣化する理由について解説していきます。
主な理由は大きく以下の4つに分かれます。
経年劣化
すべてのものは時間が経つにつれ劣化していくものです。
いわゆる経年劣化というものです。
アクリルパーテーションもその例に漏れませんが、素材であるアクリルは特に次のものに晒されると劣化が進みます。
それは、紫外線です。
アクリルの劣化で最も多いのが紫外線による黄変、すなわち黄ばみです。
昔購入したアクリルキーホルダーが気づいたら黄ばんでいた、なんていう経験はありませんか。
それはこの紫外線による黄変が原因です。
アクリルパーテーションを設置する際には、紫外線を多く含む太陽光が直接当たらないようにするなどの工夫が必要でしょう。
紫外線以外にも、酸素に触れることによる酸化や温度変化による劣化なども発生します。
油汚れによる劣化
アクリルパーテーションの素材であるアクリルの原材料は、アクリロニトリルという石油から作られる有機化合物です。
そのため、親油性があるために油と相性が良く、これを利用して油汚れを吸着させて油汚れを落とす「アクリルたわし」というものが存在するぐらいです。
つまり逆に言えば、アクリルパーテーションには、油汚れがくっつきやすい、ということです。
そしてそんな油汚れは見た目の悪さだけでなく、雑菌などの温床ともなります。
油汚れが飛び散りそうな場所には置かない、油汚れがついたらすぐに拭き取る、といった対策を撮りましょう。
乾拭きによる劣化
先で述べたように、アクリルパーテーションのお手入れの際には、アルコールや高温のお湯はご法度でした。
では、何も使わなければいいのか、というとそうではありません。
特に乾拭きによる劣化には注意です。
アクリルパーテーションの表面にホコリやゴミがついたまま乾拭きをすると、摩擦に弱いアクリルの表面に細かい傷がつきます。
傷が残ればそこにホコリやゴミ、さらには雑菌・ウイルスが入り込みます。
乾拭きはしないでください。
アクリルパーテーションは水拭きが基本です。
どうしても乾拭きをしたければ、メガネクリーナーや液晶ディスプレイ掃除用の布など、表面に傷をつけないような布を使用しましょう。
衝撃等による破損・劣化
アクリルパーテーションの中には、立てるための足回りがしっかりしたものもありますが、そうでない安価な製品もあります。
基本的には薄いものを垂直に立てて使う道具ですから、不安定なのは否めません。
ですから、アクリルパーテーションには、倒したり設置場所から落下させたりといったトラブルがつきものです。
比較的頑丈なアクリルですが、やはり衝撃を与えれば破損します。
出来るだけ、足回りを安定させるなどして、気をつけましょう。
アクリルパーテーションのある環境を除菌する「もうひとつ」の選択肢
ここまでのことから、よく使われているアクリルパーテーションですが、意外とそのお手入れには気を使うことや、劣化の可能性を常にはらんでいることが、お分かりになったことでしょう。
一方で、飛沫拡散防止のための道具ゆえ飛沫も多くつくであろう、アクリルパーテーションにはやはり除菌対策をしたいものです。
そこで、アクリルパーテーションも含め、家の中のものすべてを除菌専門の業者にお願いするという選択肢はいかがでしょうか。
「あれをしてはいけない、これには気をつけないと……」といった煩わしさから解放される選択肢です。
まとめ
新型ウイルスの拡大とともに、よく使われるようになったアクリルパーテーション。その正しいお手入れ方法や、劣化の原因と対策について、今回は説明してきました。
また、身近にあるものの割にお手入れで気を配る側面が多いことから、除菌対策として専門の業者に依頼するという選択肢も提示しました。
新型ウイルスの拡大は未だ収まらず、アクリルパーテーションの出番がまだ続きそうな今、検討してみてはいかがでしょうか。
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